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大焦熱地獄

場所・規模
 場所は焦熱地獄の下、広さは等活地獄と同様に縦が10000由旬、すなわち144000kmくらい。
罪状
 殺生の罪、盗みの罪、邪淫の罪、飲酒の罪、妄語の罪、邪見の罪及び尼僧など聖職者を汚した罪を犯した者が堕ちる。現代風に言えば酒に酔っての聖職者の婦女暴行及び強盗殺人罪プラス詐欺罪だな。
刑期
 1中劫。
 劫という単位はほとんど無量の年数と言ってもよい。これまでの地獄のように、具体的年数で示すことはできない。
刑罰
 この悪業の人は、中有すなわち死後地獄の生を得るまでの間に、大地獄の相を見せつけられる。閻魔王配下の獄卒が、罪人の喉もとをひっつかみ、680由旬(9792km)にわたり陸地や海や島や城を通り過ぎ、海の外側に出てから、36億由旬(518億4千km)を行った後に徐々に10億由旬(144億km)を降下していく。
 およそ風の中では、悪業の結果として生じる地獄の業風がもっともすさまじい。その業風が、悪業の人をこの地獄に運んでくるのである。閻魔王、わたしは到着した罪人をさんざん叱責し、それが終わると罪人は悪業の縄に縛られて地獄に向かう。はるか遠くに大焦熱地獄の火炎を見、百千万億無数の年数、地獄の罪人たちの泣き叫ぶ声を聞き、その悲しみと恐ろしさに、十倍する恐怖を味わう。獄率たちは罪人を責めてこう言う。
「おまえは、地獄の声を聞いただけで、もうこれほど恐れている。まして地獄の炎で枯れ草のように焼かれるのだから。おまえを焼く炎は、この世の炎ではない。おまえの犯した悪業が炎となっておまえを焼くのだ。この世の炎は消すことができるが悪業の炎を消すことはできない」と。
 このように責めた後に、獄卒は罪人を連れて地獄に向かう。大焦熱地獄の火炎の高さは500由旬(7200km)、広さ200由旬(2880km)、その炎の激しさは、罪人が作った悪業の激しさである。獄卒は、罪人をその炎の中につき落とす。
 ここの地獄の苦しみは、これまでの6つの地獄とそれぞれに付属する小地獄で受ける苦しみの十倍である。
付属設備(小地獄)
 四つの門の外には16の小地獄がある。その中の1つを紹介しよう。
普受一切苦悩(ふじゅいっさいくのう)
 炎の刀で全身の皮を剥され、その身を焼かれる。仏に仕える出家の身でありながら、尼僧に酒を飲ませて誘惑し情を通じた者が堕ちる。まぁ僧侶だけでなく、教師、医師、弁護士、警察官など聖職に身でありながら、こういうことをするヤツが堕ちるところかな。
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