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次女の学校行事や町内の行事で、休日の釣行予定が立てられず、悶々とした気持ちで迎えた金曜日。土曜日の仕事を確認するため、お世話になっている某広告代理店企画部副部長に尋ねたところ、「無い」との返事がかえってきた…。この不景気で借金ばかりが増えているのに、仕事がないというのは猶予ならない事態である。心の中で白い羽根をつけたオチャ中天使の顔から血の気が引き、ついでに髪の毛は抜け落ちて意気消沈する。 その反面、黒いタイツを身に纏い、矢印のようなシッポを持つもう一人のオイラ、オチャ中悪魔が『やったじゃん! これで釣りに行けるぜ!』と、耳元で囁く。 帰宅し、カミさんに「明日は仕事?」と聞かれ、「無いから休みになった…。まったく困った…、これで今月も赤字だ…、まいったなぁ…」と力無く答える。ホントに困った事態なのだ…。ああ困った…、困った困ったコマドリ姉妹…。まいったなぁ…、まいったまいったマイケル・ダグラス…。 しばらくもすると、段々とその言い方に真剣味が薄れていき、最後には上機嫌でトッチャンに電話をかけて釣りに誘うと、たもちゃんにも電話を入れて、船に乗せてもらえるようお願いするのだった…。 そんなわけで迎えた6月21日(土)、午前5時に山科を出発して若狭を目指す。 途中、ヌクイ釣具店で二人分のエサ(オキアミ6キロ・アミエビ中2袋)を購入し、午前7時半に待ち合わせの場所に到着。 この日はシモンさんが所有する船(恵海丸)の進水式ということで、厳かに式が行われた後、いよいよ出船となる。が、祝詞をあげたオッサンが悪かったのか(オイラです…)、いきなり恵海丸にトラブルが発生し、部品交換を待つシモンさん夫妻を残し、トッチャンとオイラを乗せたたもちゃんの船(プチタフネス)は先にポイントを目指すことになった。 10時過ぎに釣り開始。 撒き餌カゴにオキアミとアミエビを入れ、自作胴付仕掛け(金アジ針10号)に50号のオモリを付けて沈めると、竿受けにセットしてアタリを待つ。コココココーン!と穂先を叩くようなアタリを待つ…。竿先が海中に突き刺さるようなアタリを…待つ……。私待つわ…いつまでも待つわ………。 だが…来なかった…。 隣ではトッチャンがメバルにウマヅラハゲ、アジを釣っているし、後ろではたもちゃんが35cmを越える大ハゲ(ウマヅラハゲ)を釣っているのに、オイラには何も来ない…。 どれくらいたっただろうか、撒き餌を交換しようと仕掛けを巻き上げると、9センチのメバルが申し訳なさそうに付いていた…。50号のオモリで9センチのメバルかよ…。 その後、20センチほどのメバルを追加するが、こちらもアタリはわからなかった。 なんとかオイラ達に釣らせてやろうと、たもちゃんはガシラ狙いに変更してくれ、流し釣りで浅場を探る。すると、やっと穂先を叩く明確なアタリを確認し、良型のガシラを釣ることができた。続いてトッチャンもダブルでガシラをゲット。 しかし、これまたスグにガシラは釣れなくなる…。 たもちゃん曰わく、先週(6月14日)も昼間は全然釣れず、夕方から夜にかけて釣れ出したので、今日も夜なら釣れるだろうとのこと。なるほど、オイラ達が帰った後に釣れるということか…。ガックシ…。 結局、10時から3時までの5時間で、トッチャンはメバル1・ガシラ2・アジ1・ウマヅラハゲ1、オイラはメバル1・ガシラ1という釣果だった。 まぁしかし、天気も良く、船酔いもなかったので気持ちのいい一日だった。やはり海はいい! たもちゃんは用事があるとかで先に帰ると、オイラ達もシモンさん夫妻に別れを告げて、漁港を後にした。 このまま帰るには獲物が少ないし、時間的にも渋滞に巻き込まれる。それに自作したタコ竿(タコ釣りのために作った竿)も試してみたい。ってなことで、和田海水浴場へと車を走らせることにした。 駐車場に車を停め、タコテンヤを付けて岸壁の際を探りながら歩く。海水浴場に面した砂地なので透明度が高く、水中のテンヤもよく見える。これならタコが寄って来ても見えるので、バラすことも無いだろう。 な〜んて、油断していたらよそ見している間にタコがテンヤを抱きついたらしく、慌ててリー ルを巻くが掛かりが浅かったようで、水面から抜き上げると同時にタコがはずれて、空中高くタコが飛んでいった…。タコも驚いたであろう…。自分が空を飛ぶとは思わなかったに違いない。せっかくのチャンスを逃して落ち込むオイラ…。トッチャンに「逃げたタコ見えない?」と尋ねると、「あ、ひょっとしてソコに見えるのがタコかなぁ?」というではないか。近づいて見ると、底を這うようにゆっくりと移動している。間違いなくタコだ。 ゆっくりとテンヤをタコに近づけると、相手も気付いたらしく、足の一本を延ばしてオモチャのカニに触れたかと思うと、おもむろにテンヤに抱きついた。 それっ!と一気に竿を立ててリールを巻き上げる。少しでも手を緩めると逃げられるので、強引に抜き上げると、バキッ!と竿の先が折れてしまった。やはり折れた竿をつなぎ合わせた自作竿は、強度に問題があるようだ。それでもソフトボール大の頭(胴)を持つタコはついている。うひゃひゃひゃ!今日初めて釣ったと人に自慢できる1匹なのだ。 その後、周辺を探るが気配はなく、タコは1匹に終わり、帰路につく。 それにしてもタコ釣りはおもしろい。すっかり魅了されたオイラは、タコだけに…ツボにはまったようだ…。 |
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